WAIS(お空の天使パパ&ママの会)について  
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                                2023年10月27日更新

お空の天使パパ&ママの会のはじまり〜現在まで  これまでの講演等の活動実績
WAISの目指すもの  

 活動の始まりから現在まで 
◆きっかけ
1998年(平成10年)の末、妊娠中に流産で子どもをなくしたひとりの母親が、なくなった子どものことを想うためにひとつのサイトを開きました。その人は、旅立った子供たちのことを「天使」と呼ぶことにしました。そのサイトに同じように子どもをなくした母親や父親 が集まり、想いを語り合う場となりました。
このサイトを作った母親は、4年後の2002年、体験者である数名のスタッフとセルフヘルプグループを立ち上げました。既にネット上(掲示板・メール等)で行われていた交流、意見・情報交換などを、ネットの外でも行おうという試みです。
ひとりでも多くの”天使ママ”・”天使パパ”に、この活動のことを知ってもらいたい、という気持ちがありました。


◆活動概要
2003年から2011年まで、WAIS関東支部として継続して分かち合いの会等を開催していました。
2011年12月より、関東支部に活動本部を移転しました。
このため、東京での活動団体名は、「お空の天使パパ&ママの会(WAIS)関東支部」から
「お空の天使パパ&ママの会」(WAIS)へと変更しました。
2003年より、活動の基本である、お話し会(天使の保護者会)は、毎月開催しています。お話会の会場は、主に、東京ウィメンズプラザの会議室を利用しています。
2004年より、聖路加国際大学研究センター事業「天使の保護者ルカの会」には、協働団体として参加しております。
その他、手作りの会や対象を限定したセミクローズドの会、他団体(不妊サポート提供)との協働企画『コラボお話し会』を数か月に一度の頻度で開催し、周産期死別体験者(父母)の居場所づくりを続けています。
2017年5月には、不妊治療患者や流産死産体験者を支援する3団体(WAIS、コウノトリ心の相談室、MoLive)が協働して、WAKOMO会を設立し、講演と交流の集いを開催し、48名の参加者がありました。

2010年代より、体験者からの発信として、学会発表、医療施設での講演、自治体での講演、論文発表などを通して、ペリネイタルロス(周産期喪失)に関する数多くの講演にかかわってまいりました。
(詳細はこちらに)

2018-2023年度は、これまでの活動の継続として、お話し会の開催を主として行いました。
このほか、ペリネイタルロスファシリテーター研修会を3回開催しました。
2020年4月以降は、コロナ感染症対策として、オンラインによるお話し会も開催しています。
2023年の5月以降、対面の天使の保護者会を再開、毎月東京ウィメンズプラザで開催しています。手作りボランティアの活動は、3ヶ月に一回程度、東京ウィメンズプラザで開催しています。

2003-2023年の主な活動データ (2023年7月1日現在)
  お話会:天使の保護者会  168 回 (東京ウィメンズプラザ)
    セミクローズドの会  48 回 (東京ウィメンズプラザ)
  手作りの会  50 回 (東京ウィメンズプラザ)
  コラボお話し会 30 回
  オンラインお話し会 45回
  参加者累計: 974名
  天使の保護者ルカの会への協働参加 182回 (聖路加国際大学研究センター事業)

その他の活動
「想いを伝えるプロジェクト」第1回開催(2009年5月30日東京ウィメンズプラザ視聴覚室)
「想いを伝えるプロジェクト」第2回開催(2010年6月27日東京ウィメンズプラザ視聴覚室)
「想いを伝えるプロジェクト」第3回開催(2012年5月27日東京ウィメンズプラザ視聴覚室)
「手作りイベント」 (2013年5月25日 東京ウィメンズプラザ視聴覚室)
 WAKOMO会(3団体協働)(2017年5月28日 東京ウィメンズプラザ)参加者48名


 これまでの発表・講演歴
◆自治体・保健所関係での講演・研修会
・(2023.10.20)墨田区保健所
・(2023.1.30)品川区保健所
・(2023.5.30)中央区保健所
・(2022)埼玉県 令和4年度不妊症・不育症ネットワーク事業支援者研修会
・(2022.12.15)岐阜県海津市保健所
・(2022.12.12)神奈川県 性と健康の相談支援者研修会
・(2022.9.13)千葉県令和4年度母子保健指導者研修会
・(2022.7.22)杉並区保健所
・(2022.1.31)渋谷区保健所
・(2021)八王子市保健所
・石井・山本(2021.11.30)埼玉県 流産死産グリーフケアを考える研修会 
・(2020.1.30)渋谷区保健所研修「ペリネイタル・ロスにおけるグリーフケア」
・(2017)杉並区妊活ひろば「妊活で経験するさまざまな感情と対処法」

◆公的研修会講師
・石井(2023)令和5年度不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修 ピア向け「グリーフケアについて」  
                               医療者向け「グリーフケアについて 1・2」
・石井(2022)令和4年度不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修 ピア向け「グリーフケアについて」
                               医療者向け「グリーフケアについて 1・2」
・石井(2021)令和3年度不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修 
                          医療者向け講義「親になることの支援とグリーフケア」
・石井(2021)令和3年度厚生労働省母子保健指導者養成研修 不妊不育相談支援研修「流産死産等の心理社会的支援」
・石井(2020.9)令和2年度厚生労働省 母子保健指導者養成研修 不妊・不育相談支援研修 事例発表

◆厚生労働省ヒヤリング・発表等
・石井(2020.11.11)第1回不育症対策に関するプロジェクトチームヒヤリング 「流産死産のグリーフについて」
・石井(2021.6.11)厚生労働省、出生前検査及び流産死産のグリーフケアに関する説明会第2部 「流産や死産を体験された方への支援」

◆学会発表
・石井(2023.10.8)日本助産学会学術集会シンポジウム 「受援者側から見た、近年の環境の変化と変わらない要望」
・石井(2021.10.15)母性衛生学会学術集会シンポジウム 「流産や死産を経験した女性の抱える困難」
・石井(2017.11月)第36回日本心理臨床学会学術集会自主シンポジウム;「流産・死産・新生児死亡体験者支援の現場から」(流産・死産・新生児死亡体験者支援の現場から,(生殖心理臨床のこれまで,いま,これから).
・石井(2014.11月)第20回日本臨床死生学会学術集会 周産期喪失体験者の環境の変化・変わらない悲嘆・新たな困難〜自助グループ11年の参与観察と参加者アンケートより〜.

◆大学等教育機関・医療機関での講義・講演
・石井(2023.6.21)上智大学グリーフケア研究所 グリーフケア援助論 「周産期喪失の悲嘆」
・石井(2022.12.3)日本医師会 令和4年年度家族計画・母体保護法指導者講習会 「中絶を含む周産期喪失の悲嘆ケアと支援体制」
・石井(2008-2023)聖路加国際大学看護学部 特別講義  「ペリネイタルロス:当事者から見た支援の形」
・石井(2008-2023)聖路加国際大学大学院 特別講義 コミュニティ論 「セルフヘルプの意味」
・石井(2008-218)認定看護師教育課程不妊症看護コース 「ピア・グループシェアリング」
・石井(2023.3.25)静岡県立大学 ふじの国ペリネイタル・ロス自助グループの集い 「 自助グループ運営に役立つファシリテーション」
・石井(2018)長崎大学研修 文部科学省〜高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム〜「医療現場におけるコミュニケーション 〜ペリネイタル・ロスに対する具体的なアプローチの仕方〜」
・石井(2016)長崎大学 文部科学省〜高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム〜「ペリネイタル・ロスの支援におけるコミュニケーション・自分の感情に焦点をあててみよう」
・石井(2015)日赤医療センター 「児を失った女性の心理」
・石井(2015)ICM 自由集会 妻と夫と家族のペリネイタル・ロスと支援
・石井(2014)聖路加国際病院看護部 「ペリネイタル・ロスを体験した患者の心理」
・石井(2013)日赤医療センター 「私達のペリネイタル・ロス体験」
・石井(2008)昭和大学新生児研究会 「自助グループの活動から見たペリネイタル・ロス体験者の心理」


WAISの目指すもの

わが子を流産・死産・新生児死で亡くすという体験は、大変過酷なものです。

ときには、深い悲しみにつつまれたり、社会から孤立感を感じてしまうことがあります。

WAISは、セルフヘルプグループとして、
体験者を、体験直後から人生の長い期間にわたってサポートしていくことをめざします。

また、体験者ひとりひとりの体験と亡くなった命を尊重し、きめ細かなサポートにつとめます。

長く時間がかかったとしても、ゆっくりと、自分の歩みで歩き始める日まで、傍らにいる存在でありたいと考えます。

子どもを亡くす悲しみに対する社会一般の理解が深まるように願い、悲しみの形、必要とされる支援をはじめとする患者からの情報を発信していきます。

かけがえのない命へのサポート体制が一層進展しますように願い、医療・看護・心理領域の研究者と体験者の橋渡しをしていきます。

                                                                        


                                                        

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